福井 類 FUKUI Rui
大学院新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 准教授
連携提案
福井の研究グループでは,一台では非力でも,複数のロボットが協力し合うことで,優れた機能・高い能力を発揮するロボットシステム(分散・統合型ロボットシステム)の研究をしています。
特に,理論研究だけではなく,具体的なロボットシステムを試作し,実験的研究を行うことを強みとしており,様々な動くシステムを作り上げてきました。
当研究室で開発したロボットの基本技術の産業応用にご協力頂けるパートナーを探しております。
特に,高い品質のモノづくり(量産化)に自信がある企業さんとの連携を希望します。
複数のロボット要素が各々得意な課題を達成し,その成果を統合する様子
キーワード
分散ロボット,搬送機械,生産システム
希望する連携
共同研究 / 講演・アドバイザー
プロポーザル
1.レールを使わない天井移動ロボット(FKR24061)
研究内容
生産現場において床空間は作業者・生産機械が利用する貴重な空間です。
その貴重な床空間を使わずに,天井空間をいつでも自由に移動できる搬送ロボット(HanGrawler)の研究をしています。
60kgの重量物を運搬しながら,1.0m/sと高速で移動することができるロボットで,自由に走行経路の変更や追い越しができる超進化型の天井クレーンのような搬送機械です。
当研究室で開発した試作ロボット(HanGrawler 2)の3D CAD図と写真
想定される応用
物流現場や生産現場での部品搬送
連携への希望
我々の技術を実際の製品に仕上げるのにご協力頂ける企業を探しています。
関連情報
2.LEGOのように組み立てられる,拡張性・可搬性・同時並行性を有するモジュラー生産システム(FKR24062)
研究内容
LEGOのように自由に組み立てることで,拡張性の高い産業用ロボットの足場を作り上げるモジュラーシステムです。
産業用のロボットアームは大変便利な機械ですが,作業範囲が限られているという根本的な問題があります。
そこで,ロボットアームを移動台車の上に設置したり,天井機械に取り付けたりされていますが,それらの方法ではロボットアームを支えるのに十分な剛性・強度がない,ロボットの電力をどのように供給するかが考えられていない,などの問題があります。
我々の提案するMS3(MS-cubic)は,それらの問題を一気に解決する,最先端のモジュラー生産システムです。
MS-cubicの概念図およびプロトタイプの写真
想定される応用
大型製品(自動車・空飛ぶクルマ)のダイナミックセル生産
連携への希望
このような研究に関心のある企業・団体との連携を希望する。
関連情報